ライメックス(LIMEX)とは
炭酸カルシウム(石灰石)などの無機物を主原料とするライメックスは、紙の代替として使用することが可能です。製造時に水をほぼ使う必要がなく、紙と比較し、シート1トンあたりの工場における水利用量を約97%削減することが可能です。また、リサイクルが容易であり、 事業者・消費者・自治体と連携したマテリアルリサイクルの事例が数多くあります。可燃で焼却処理も可能ですが、廃棄物として処分するのではなく、資源として再生していく取り組みを進めています。
豊富に存在する石灰石
原料である石灰石は、世界中で豊富に存在し、日本でも100%自給自足できます。紙の製造に必要な石油や木材、水など、枯渇リスクが高いとされる資源の利用を抑え、地球規模で資源保全に貢献できます。
水資源が乏しく紙を輸入に頼っている国々や、人口増によって資源消費が加速度的に進むアフリカ地域など、世界中から熱い視線が注がれています。
また、石灰石の主成分は炭酸カルシウムです。世界各国でいま、CO2を回収・固定化して有効利用するCCU(Carbon Capture and Utilisation:二酸化炭素の回収・有効利用)の技術開発が進められています。
紙代替としての特徴
【水や森林資源の使用量削減】
製造工程で水資源をほとんど使用せず、また、森林資源を用いないため、枯渇リスクの高い資源の保全に貢献しています。
【優れた耐久性と耐水性】
紙と比較し耐久性・耐水性に優れているため、ラミネート加工を必要とせず、繰り返し利用する文具等の利用に適しています。
【上質な質感と鮮明な印刷】
マットでしっとりした上質な質感が特徴で、色の再現性に優れています。